【イクラにもアニサキス!?衝撃の動画がネットで話題に】
2020年8月末に「イクラから小さな白いアニサキスがニョロりと姿を現す動画」がツイッターで話題を呼びました。
イクラの醤油漬け丼からアニサキスが顔を出す動画は、600万回以上再生されて「もう食べれなくなった」や「食べる時は、一回冷凍ですね」といったコメントがつけられました。
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一口食べた後で(アニサキス)に気づいたという投稿者。いくらにアニサキスがいるところを目撃したのは初めてだったという。このいくらは、釣り上げたカラフトマスの筋子を、冷凍せずに醤油漬けにして自作したもの。市販のいくらは一度冷凍しているものが多い一方で、自分で釣ったり、筋子を買っていくらを作る人は注意してほしいとコメントしている。
(Yahoo!ニュースより引用)
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https://news.yahoo.co.jp/articles/9e0a85a9f1b8ea84dc279ab2ad9f82eb420a87c6
このツイートには「アニ(サキス)はハラスの周辺部に多いので、イクラというより卵膜に居たのが混入したのでしょうね」というコメントもついていました。ツイートを取り上げたYahoo!ニュースでは、寄生虫博物館館長の倉持氏が「アニサキスは内蔵に多いため卵巣であるイクラにいてもおかしくない」と解説しています。
イクラ(卵)の中から出てきたのではなく、卵膜、あるいは卵巣にいたアニサキスが出てきたと考えられるようです。
<アニサキスのいない魚介類は無い!?>
ツイッターの動画が話題になったのは「まさかイクラから!?」という衝撃が大きかったようですが、上述の通りアニサキスはイクラ(卵)の中ではなく、卵巣、つまりカラフトマスの内蔵にいたと考えられます。
アニサキスというと、サバやアジなど青魚にいるものと思っている方が多いようですが、今回のカラフトマスのようなサケ科にも多く、他にもカツオやマグロ、ホッケ、タラ、そしてイカなど、ほとんどの魚介類に寄生します。
あらゆる魚介類にアニサキスが潜んでいる可能性があると言っても過言ではありません。
養殖の魚介類にはアニサキスがいる可能性が低く、天然ものにいる可能性の方が高いため、釣りが趣味で自分で釣った魚を捌いて食べる人がしばしばアニサキスの被害に遭います。
<アニサキスが引き起こすのは食中毒かアレルギーか>
「アニサキスにやられた」
とはよく聞きますが、具体的に「どのように”やられる”」のでしょうか。
アニサキスは目で見えるほどの大きさで、歯で噛み砕くことで死亡します。そのため「よく噛めばアニサキス症にはならない」と言われています。
しかし「目で見える」と言ってもとても小さく非常に頑丈なため、よく噛むことを意識しても、なかなか噛みきれずに生きたまま飲み込んでしまうことが多いのが事実です。
生きたままアニサキスを食べてしまうと、胃や腸の中に入ったアニサキスはどうにかして外に出ようと胃壁や腸壁に突き刺さります。アニサキスの小さな体で内蔵壁に突き刺さったところで物理的な痛みは生じないのですが、この時にアニサキスが分泌するアレルゲンの一種が内蔵壁と反応して激痛が生じるという研究結果が出ています。
アニサキスが胃や腸の壁をツンツンする度に猛烈な痛みに襲われ、人によっては嘔吐します。この症状を「アニサキス症」と呼び、食中毒と区分されます。食中毒というと下痢のイメージがありますが、アニサキス症は下痢症状が無いのが特徴で、猛烈な腹痛がメインです。
一方で「アニサキスアレルギー」というものもあります。
アニサキスアレルギーは、アニサキスそのものがアレルゲンとなり、さまざまなアレルギー症状が起こります。症状の例としては、じんましん、吐き気、嘔吐、呼吸困難などで、重度の場合はアナフィラキシーショックが出ます。
厳密には食中毒である「アニサキス症」と「アニサキスアレルギー」は別物とされていますが、アニサキスを食べてしまっても中毒症状がほぼ出ずに気付かなかったという人もいれば、1回目は軽い症状しか出なかったのに2回目には死ぬほどの痛みを感じたという人もいるため、アニサキス症もアレルギー反応によるものでは、という見解が主流になっています。
アニサキス症は生きたアニサキスの行動によって誘発されるものですが、アニサキスアレルギーはアニサキスそのものが体内に入ることで引き起こされるため、要注意です。よく噛み、運よく噛み切って死亡させることに成功したとしても、成分が体内に入ってしまえばアレルギーを発症します。
特に一度アニサキス症になったことがある人はアレルギー反応を起こしやすいと言われているため、アニサキスの除去には徹底した方が良いと言えるでしょう。
<アニサキスによる症状が出たら>
アニサキスを食べてしまっても、本来ヒトに寄生するものではないため4日もすれば勝手に死滅します。ただ、深刻なアニサキス症は腸閉塞などの充当症状に繋がる恐れもあるため、すみやかに医療機関を受診しましょう。
生きたアニサキスによるアニサキス症は、内視鏡などで摘出してもらうか、薬を出してもらうか、といった方法で対処されます。
アニサキスアレルギーの場合は、軽度であれば軽いじんましんくらいで済むのですが、重度の場合はアナフィラキシーショックが起こり命も危ないため、症状が出たら一刻も早く病院へ行ってください。
事前に自分がアニサキスアレルギーかどうか知っておきたいという方は検査しておくことをおすすめします。
<食べないのが一番>
食中毒にしても、アレルギーにしても、アニサキスは本来ヒトが食べて良いものではありません。うっかり人に食べられてしまったアニサキスも必死になって逃げだそうとするため、お互いにとって良くないわけです。
辛い思いをしないためには、「食べない」のが一番です。
アニサキスは目視できるため、しっかりとチェックすれば取り除くことができます。
また、60度以上での1分以上の加熱、もしくはマイナス20度以下での24時間以上の冷凍によって死滅するため、加熱か冷凍で対策することもできます。ちなみに家庭用の冷凍庫だとマイナス15~18度設定なので、48時間は冷凍させた方が良いとされています。
最も安心なのは「加熱」ですが、新鮮なお魚を最も美味しくいただけるのは……そう、やっぱり「生」ですよね。
刺身や寿司は、まさに日本人のソウルフード。
特に釣りが好きな方は、自らの手で釣り上げた新鮮な魚を捌いて生のまま食べたい!と思う方も多いのではないでしょうか。
<アニサキスチェッカーで生の魚介類を安心して頂く>
新鮮なお魚を生のまま美味しく頂くためには、やはりどうしてもアニサキスのリスクは避けられません。
しかし、アニサキスをうっかり飲み込んで辛い目には遭いたくない……
そんなときに役立つのが「アニサキスチェッカー」です。
アニサキスチェッカーは、警察が科学捜査で用いる「ルミネッセンス」という技術を取り入れ、肉眼では見つけづらいアニサキスを発光させて漏れなく発見できるようにするという優れものです。
アニサキスは白く、魚の身や筋と同化して見落としてしまいがち。
どんなに気を付けて見ても、気付かぬまま口へ……というリスクはつきものです。
でも、このアニサキスチェッカーを使えば、光を当てるだけでアニサキスが浮かび上がってきます。わずか80gと軽く、ヘッドバンドに装着して使えるのも嬉しいポイントです。両手がフリーになるため、調理しながらアニサキスを見つけられるため、手間も時間もカットできます。
魚の切り身を機械に入れて確認する手間も、重い機器を照射させる苦労も、一切なくアニサキスをスマートに取り除けるのです!
高性能で、かつUSBで充電して繰り返し使えるのに、お値段はたったの30,000円。
アニサキス症で病院へ駆け込んで内視鏡で摘出してもらうと、保険適用でも結構な金額がかかりますし、何よりも耐えがたい痛みに襲われることを考えると……その危険を回避できるだけで万々歳ですね。
アニサキスチェッカーで、美味しい・楽しい思い出をそのまま幸せな記憶として残しましょう。