【実録!アニサキス食中毒で苦しんだ男性の実体験】
「アニサキスに当たった!」という方、まわりにいらっしゃいますか?
今回は、知人のリアルな体験談を聞いたので、ここでご紹介しようと思います。
今回お話を聞かせてくれた方、お名前をSさんとしましょう。
お店で食べた寿司が原因なのか? アニサキス症になって苦しんだSさんの話を、ぜひお読みください。
<突然の腹痛>
Sさんはアラサーの会社員。
20代前半から通っている行きつけのお寿司屋さんがありました。女将さんからは「あんた、20代から行きつけの寿司屋があるなんて、えらそうねぇ」とからかわれ、大将からは「ほら、これ、おまけだよ」といつもサービスしてもらい、可愛がってもらっていたそうです。
ある日、会社帰りにその寿司屋に立ち寄ってSさんは美味しい寿司を楽しみました。
赤貝、エンガワ、マグロ、サバ、それから大好きなトロの高菜巻き……
大満足で帰宅したSさん。
しかし、帰宅して4時間ほど経って急にお腹にものすごい痛みが走りました。
時間は真夜中。2時ごろでした。
キリキリとした激しい痛みに襲われ、悶絶するSさん。
しかし、数分経つと不思議なことに痛みはスッと引いていきました。
「なんだろう……」
そう思いながら再び横になると、また激痛。
腹を下したときの痛みとは違い、刺されたような猛烈な痛みに苦しみ、最初は盲腸を疑ったそうです。
<薬が効かない!? 地獄の一夜>
翌朝、正露丸を飲むと少し痛みが治まったので、帰宅してから病院へ行こうと決めて出社したSさん。しかし、正露丸の効力も虚しく、昼前からまた断続的な激痛に襲われました。
やむなく早退し、大きな病院へと駆けこんだSさん。
前日に寿司を食べたことを告げ、下痢も嘔吐もないことを伝えると
「あー、だとするとアニサキスかもね」
と医師はSさんにひと言。
「アニサキスだと内視鏡で取れるんだけど、今日もう終わっちゃってるんだよね。とりあえず痛み止めだけ出しとくから明日また来て」
医師の無情な宣告に、Sさんは絶望したそうです。
痛み止めを処方してもらったものの、ほとんど効かずに、その晩は死ぬような痛みをこらえて、眠れぬ一夜を過ごしたSさん。
翌日は会社を休み、病院で内視鏡検査を受けることになっていました。
<内視鏡でアニサキスを摘出>
よれよれな状態で再度病院を訪れたSさんが内視鏡検査を受けると、やはり胃の中にアニサキスが発見されました。
そして、そのままアニサキスは内視鏡先端についているペンチで掴まれてSさんの胃から退場。無事、摘出されました。
アニサキスがいなくなると、嘘みたいに腹痛は治まり、苦しみから解放されたとSさんは語っていました。
モニターに移された白いひょろっとしたアニサキスを見て、不思議なことに怒りよりも「お前も辛かったな」と思ったそうです。なんでも、医師の話によると胃の中に迷い込んだアニサキスが必死になって胃を突き破って出ようともがいた時に出るタンパク質に反応して激痛が起きているらしく、Sさんはそんなアニサキスを不憫に思ったのだそう。
<保険がおりた!>
アニサキス摘出後に医師から「何か医療保険とか入ってます?」と聞かれたSさん。
「はい、一応……」と答えると「手術費用が下りるかもしれないから確認してみて」とのこと。
日帰りでしたが、立派な「内視鏡手術」となるらしく、試しに保険会社に問い合わせてみたところ、ちゃんと手術費が下りたらしいです。
「むしろ黒字になったよ!」とSさんは嬉しそうでした。
結局、おそらく原因になったと思われる寿司を食べた寿司屋の大将や女将さんにはアニサキスの話は一切せずに、Sさんは今も常連として店に通い続けているそうです。
<店で提供される刺身や寿司にもアニサキスの危険が>
今回のSさんのケースは、(おそらく)店で提供された寿司によるものが原因でアニサキス症になってしまったというものでした。
Sさん曰く、他に原因が思い当たらないとのことなので、多分その店の寿司にアニサキスが潜んでいたのでしょう。
アニサキスに当たったという話は、よく「自分で釣った魚にいた」とか「自分でさばいた魚にいた」と聞きますが、飲食店やスーパーの魚介類にもアニサキスの危険は潜んでいます。
アニサキスで損害賠償!?
この記事でも解説していますが、アニサキス症になった原因が店にあるとして訴訟にまで発展したケースもあります。
今回体験談を聞かせてくれたSさんは「大将や女将さんに責任があるわけじゃないからさ。たまたま食べた魚にアニサキスがいたってだけで」とおおらかに笑っていましたが、飲食店でもアニサキスに当たることがあるとはね、とも言っていました。
<一度アニサキス中毒になるとアニサキスアレルギーを発症することも>
ちなみに、一度アニサキス症を発症すると、アニサキスアレルギーになることも考えられます。
Sさんは、アニサキス症を発症してから生魚や生の甲殻類を食べるとたまに唇がチクチクしたり、軽いじんましんが出たりするようになったそうです。いつもではなく、ごくたまにと言っていたので、もしかしたらアニサキスアレルギーになってしまったかもしれません。
アニサキスのもつたんぱく質に免疫が過剰反応してしまい、一般的なアレルギー反応と同じように、かゆみ、じんましん、ひどい場合は吐き気や呼吸困難などを引き起こすのですが、これはアニサキスが死んでいても発症します。
激しい腹痛を伴う「アニサキス症」はアニサキスが生きて暴れることで発症するものですが、アニサキスアレルギーはアニサキスが死亡していても、そのタンパク質に反応します。
よくアニサキス症とアニサキスアレルギーを混同する人がいるので、注意しましょう。
<お店でも個人でも使えるアニサキスチェッカーで安全と安心を守る>
アニサキス症は、のたうち回るほどの腹痛が辛いものです。できれば、アニサキスには当たりたくないですよね?
個人的に釣りが趣味、自分で魚を捌くのが趣味、という方や、飲食店を営んでいる方に勧めたいのが『アニサキスチェッカー』です。
ルミネッセンスという特殊技術によって、アニサキスの姿を捉えることができるもので、アニサキスを見つけにくい魚の白身などでも簡単に見つけられます。
超軽量の80gでヘッドバンド装着ができるので、両手がフリーで魚を捌きながら使えるため、時短や手間のカットにピッタリです。
自分で釣った魚や捌いた魚を楽しみたい方にも、お客様のために安心して鮮魚を楽しんでほしいという飲食店様にも、おすすめしたい便利グッズです。